婚約・結婚・宝石にまつわるコラム
Youtube動画「ジュエリーチャンネル」のご紹介
宝石・ジュエリーに関するYoutubeの動画チャンネルは、他のジャンルに比べるとそれほど多くはありません。宝石などは相当数あり、それが各々特徴を持っているわけなので、決してネタに困るということは無いと思いますが、それの動画を作成してお届けするのには、かなり時間と労力を要するということで、敬遠されているのかもしれません。
しかし、宝石の美しさや輝きの見事さを伝えるには、やはり静止画だけでなく、動画もあった方が良いと思われ、これらがもっと普及すれば、“ジュエリー・ファン”が増え、ひいては宝石業界も正当な利潤を上げ続けて行けるのではないか、と思う次第です。やはり何事かを他人に伝えるには、紙ベースよりも、動画ベースの方が伝わりやすいものですから。
ところが動画作成に関しては、独特のノウハウだったりセンスだったりが必要で、誰でも一朝一夕に作れるものではない!とお考えではないでしょうか?
そんなことはありません。
それを伝えたくて作り始めたのは、今回ご紹介する当社のYoutube登録チャンネルである「ジュエリーチャンネル」です。7月から掲載を始め、現在までに35本程度のビデオを掲載しました。
内容的には、「商品紹介」「豆知識」「店舗紹介」の3つのパターンがあります。
◎「商品紹介」編
こちらは1~2商品に絞り、全体を御覧いただきつつその魅力や特徴を語ります。全ての回が1分程度にまとめられておりますので、短時間に多くの商品をご確認いただけます。以前は商品を直接回転台に載せて回しながら撮影しておりましたが、最近では静止画から動画を作成する方法を覚えたため、格段に制作が楽になりました。そのため、一気に本数が増えた形となります。しかし、これには必ずアナウンスを付けるという暗黙のお約束?があるため、ナレーション原稿を起こしたりそれを録音したりするので、そちらの方に時間が取られてしまいます。
現在まで21本が制作・アップロードされております。
◎「知っておきたい宝石・豆知識」編
こちらは、簡単な宝石についての豆知識をサラッと追えるように、テキストを中心に目で読む動画として作成されております。何しろ数秒ごとに場面が変わるので、出来るだけ読みやすいスピードや文字の配置、色、縁取りなどを苦心しております。こちらは、全くの一人で企画・制作・編集まで出来るので、非常に効率よく作成出来ております。
パッと見て興味を引いてもらえるような見た目にしようと努力しておりますので、是非とも一度ご覧いただき、ご感想などをお寄せいただけると嬉しいです。
これまでに「ダイヤモンドの基礎知識」編を5本、「婚約指輪・結婚指輪のオーダーメイド」編を2本、「お誕生石のお話」編を4本の合計11本が、制作・アップロードされております。
◎「店舗紹介」編
こちらは、同社の実店舗である「日本ダイヤモンド貿易」の上野本店と銀座本店のプロモーション・ビデオです。上野本店はお店の活気を出そうと、比較的早回しでチャカチャカと軽快に進むストーリー展開としております。逆に銀座本店の場合は、周囲の環境などの絵柄を入れ込みつつ、クラシック風の音楽をフィーチャーして、重厚なタッチで制作しました。どちらも、撮影に2日、編集に2日の計4日足らずで制作しました。上野・銀座の計2本です。
他社様の制作しましたビデオを拝見いたしますと、とても時間とお金を掛けられている物が多く、当社のように素人が撮って出しをしているような例はあまりないと思います。そういう意味ではちょっと恥ずかしい気もしなくはないのですが、とにかく本数を増やしていき、伝える技術自体を磨いていきたいと思いここまでやってきました。
御覧頂いてもし興味が起きるようなことがありましたら、取り敢えず「チャンネル登録」をしていただき、私達の制作意欲を継続させていただけると、大変ありがたく存じますので、何卒よろしくお願い申し上げます。(「チャンネル登録」は、当社の「ジュエリーチャンネル」ページのタイトル画像の右下にある「赤いボタン」を押していただくだけで終わります)
ダイヤモンドのカットの良し悪し
皆さんが普段お使いのダイヤモンド・ジュエリーはどんなものでしょう?指輪とかネックレス、ピアスやカフスなど、様々な形のものが有り、各々がその機能に見合ったダイヤモンドを組みわせて作られていることでしょう。
ピアスやカフスなどは、余り大きなダイヤモンドではなく、適当な大きさの形の揃ったひとつがいでお使いになっていることでしょう。
ネックレスは、胸のあたりが大きく開いたパーティドレスのような格好ならいざしらず、普通のお洋服に合わせる普段使いであれば、比較的、小ぶりのものが使いやすいでしょう。
そう考えると、ダイヤモンド・ジュエリーとして一番大きなダイヤモンドが似合うのは、やはり指輪、ですかね?
ここで気になるのが、カットの良し悪し。
ダイヤモンドの上面から入った光が上手く内部で反射して外に出ていく時、優れたカットが施されたダイヤモンドは、照り(てり)とか、ファイアーと表現される独特の輝きを見せます。まるで虹色の光が目に飛び込んで来るような、あの光り方です。これを実現しているのが、最適なカットというわけです。
もしカットが下手な場合、トップから再度出てくる光の拡散が上手に起きず、特定の色の光だけが見えることになります。それでもまだ輝いてくれれば良いのですが、様々な原因で上下左右から光が逃げ出し、弱い光しか出せない=光らないダイヤモンドになってしまうのです。
この辺りは、こちらのサイトに詳しいので、リンクを貼っておきましょう。
「ジュエリー大王のページ ダイヤモンドとカット」
ダイヤモンドの輝きを楽しむためには、カットだけでも実に様々な要件が整うことが必要な事がお分かりいただけたでしょうか?この「カットの良し悪しの等級(グレード)」を素人目で判断することはとても無理ですが、ある程度見極める方法もあります。それは「ハート&キューピッド」を見つける事。販売店などに置いてある特殊なルーペでダイヤモンドを覗くと、こんなキレイな模様が見えるのです。
それでも心配な場合は、信頼のおけるお店で、GIAやそれに準ずる鑑定書の付いた正式なダイヤモンドのルースを手に入れることが大切です。
しかし、何も“全部が最高等級”のダイヤモンドを探すことはありません。ダイヤモンドの価値とは、使い方によっても変わってきます。婚約指輪など大きめのダイヤモンドの付いた指輪は、とても日常生活で使い続けるわけには行きません。最高の硬度を持つダイヤモンドも、強い衝撃には弱いばかりでなく、プラチナや金といった枠材の材質もそれほど硬いものではありませんので、何かの拍子に割れたり、ダイヤを落としたりといった危険が付きものです。
また、パーティなどにダイヤモンドの指輪を付けて行った時、そのダイヤモンドをその場で10倍のルーペで確認しようなどという御仁もいらっしゃらないと思われます。ということは、ダイヤモンドの価値は、ある程度遠目からドレスや全体の雰囲気などの一つの要素として捉えられるものであり、周りにカラット数やクラリティ・グレードを告げたりすることは、ほとんど無いと言っても過言ではありません。(カラット数くらいはありますか…)
ならば、“全てが最上級”のランクでなくても、“最も光り輝く”一つを選んだ方が目的にあいそうですね。
もちろんダイヤモンドの輝きとは、カットだけで決まるものではありません。インクルージョン(内包物)やカラーによっても変わりますし、カラーの場合、その希少性の方が珍重されるため、極端な場合光らなくても値段が高い、というような価値観が適用されてしまうこともあるのです。内包物の大きさや位置なども“輝き”には大きな影響を与えます。しかし「カットだけが人間の手によって行われる作業」だと考えると、ここの良し悪しは非常に重要です。
ダイヤモンド・ジュエリーは、持って楽しく、観て楽しく、着けて楽しいという観点からすると、やはり自分が美しいと思える輝きを持つ一つに出会えることが、とても貴重なことです。
あまり細かいことには気にせず、「これだ!」と思える一つに出会えたならば絶対チャンスを手放さないで、しっかり握りしめていただきたいと、切に願う次第です。
ダイヤモンドの加工方法
ダイヤモンドは(一般に出回っているものとしては)地上最強の硬度を持つ物質ですので、加工するにはダイヤモンドの粉で研磨するという方法が1470年台にベルギーのベルケムにより開発されて以来、ずっとダイヤモンド同士をこすり合わせる方法で研磨が行われてきました。この方法では、原石の結晶面の方向性を調べ、より容易に研磨出来る方向を見極める事が大切です。
また、ダイヤモンドは「劈開性(へきかいせい)」という特性を強く持っており、ある方向には綺麗に割れ、切り屑を出さずに原石を2分割することが出来ます。この劈開性とは、結晶や岩石等の鉱物の割れ方が、ある特定方向へ割れやすいという性質のことです。
ダイヤモンドには完璧な劈開性があり、正八面体の結晶面に対して平行に割れます。この性質がダイヤモンドの加工をある程度容易にしているのです。
この2つの加工法の発見により、1480年代以降は「ラウンドブリリアント・カット」や「オーバルブリリアント・カット」など、現代的なダイヤモンドの加工が可能となり、ダイヤモンドの宝石としての価値を格段に向上させました。同時にダイヤモンドの価値を図り比べるための方法も様々現れ、ダイヤモンドが財産としての価値を持つきっかけとなりました。そして現在は、さらに細かく加工するための様々な加工法が登場しております。
◎真空加熱鉄板による研磨
ダイヤモンドを構成している炭素原子が熱せられた鉄板中に放出・拡散される事で、真空中に微かに残った酸素と化学結合して炭酸ガスになる熱反応を利用して、少しずつ表面を研磨する方法です。先のコラムでもご紹介した「ダイヤモンドは燃える」という原理の応用ですね。また、同様の理由で、ダイヤモンドでは鉄系の材料を研磨することはできません。
◎レーザーによる加工法
これまでは「タイヤモンドを削って加工する」方法についてみて来ましたが、真空加工に近い方法で、熱を用いてダイヤモンドも燃やして加工する方法の一つがレーザー加工です。ダイヤモンドの加工にはYAG(ヤグ)レーザーを使用します。YAGレーザーとは、ネオジウム(Nd-Neodymium)を封入した、イットリューム(Y)、アルミニウム(A)、ガーネット(G)で構成するYAGロッドを発振器とし、それに強い光を当ててレーザー光を励起、発振させる方式です。この方式は装置の自由度が高く細かい加工には適しており、さらに歪みが少なく仕上がりが良いのが特徴です。
レーザー加工は、ダイヤモンドにレーザーを照射し局部的に加熱することにより、ダイヤモンドは酸化反応をおこし、炭酸ガスと成って消失します。簡単にいえば“熱で燃やして加工する”感じなので、主に穴を開けたり切断したりするのに使われます。
◎イオンビーム加工法
運動エネルギーを持っているイオンのビームをダイヤモンド表面に照射することで、ダイヤモンドに含まれる炭素原子にぶつけ、はじき出してしまう「スパッタリング」という現象を利用した加工方法です。スパッタリングによって固体試料の表面を少しずつ研磨していくので、どんな材質でも超微細な加工が出来、ほとんど歪が発生しないという特徴があります。この方式もレーザー加工と同様にダイヤモンド専用というわけではなく、何にでも使える加工法として今日の工業技術を支えているのです。
以上、ダイヤモンド加工の歴史と現状を簡単に観てまいりました。ダイヤモンドという鉱物を科学的に精査し、その特徴を活かした加工方法が開発され、現在に至っております。これからも更に科学の進歩は続くと思われますので、近い将来、アッと驚くようなシェイプのダイヤモンドが登場するかもしれません。
映画とダイヤモンド
ダイヤモンドは宝石として昔から親しまれ、その価値を知る人も多いことから『価値のある物』として映画やドラマ、または歌の歌詞などに登場することが多い題材ですね。私などの世代だと、「ダイヤモンド」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、プリプリの「ダイヤモンド」という楽曲ですね。
今回は「ダイヤモンド」をタイトルや題材に使っている映画を紹介したいと思います。
◎007シリーズ「ダイヤモンドは永遠に」(1972年 英米共作)→予告編はこちら
「ダイヤモンドの映画」といえば、まず頭に浮かぶのは「007シリーズ」のこの映画ではないでしょうか?(年代のせい?)1970年台の映画ですから、ものすごくお金をかけて作られた大作ですね。初代のボンド役、ショーン・コネリーの復帰作としても有名で、この作品辺りから007シリーズはコミカルな要素が増えていきます。
ストーリーは、世界規模で暗躍するダイヤモンド密輸ルートを壊滅させるために戦うジェームズ・ボンドの活躍を描きますが、宿敵とされていたスペクターは出てこず、原作者とスペクターの権利所有者の間でもめてしまい、この後2015年の「スペクター」まで、007シリーズにスペクターは登場しなかったということです。
ロンドンからニューヨーク、ラスベガスからクイーンエリザベス号に乗って太平洋を渡るという壮大なスケールで話は展開し、最後はフランス領ギニアで密輸ルートのボスを葬ります。(このボスがブロフェルドであったため、スペクターの版権所有者ともめたとの事でした。)
監督のガイ・ハミルトンはこの作品の時、007シリーズは「ゴールドフィンガー(1964)」に次いで2作目で、この後立て続けに「死ぬのや奴らだ(1973)」「黄金銃を持つ男(1974)」と監督したのを見ると、ショーン・コネリーとの相性は良かったようです。残念ながら、2016年4月に他界されました。
そして、ショーン・コネリーですが、スコットランド出身で「サー」の称号を持つ英国紳士は、この映画のギャラの全額をスコットランド国際教育基金に寄付した事で有名ですが、ボンド役にしても“スコットランド訛り”を矯正しない事を条件に出演していたというほどで、そのためボンドの出身地もスコットランドとなったとのこと。如何にも「誇り高いスコットランド人」という頑固一徹さがにじみ出る人物ですね。2016年12月現在は86歳でご存命中です。
この映画については、賛否両論いろいろあるのですが、この前作の「女王陛下の007」があまり印象に残らない映画だったため、やはりこの作品が出た時は「わ、007シリーズが帰ってきた!」っと安堵したものです。ショーン・コネリーさんはこの後一時ロジャー・ムーアさんにボンド役を委ねますが、1983年に「ネバーセイ・ネバーアゲイン」で3度めのボンド役に復帰しました。そして、それを最後にジェームズ・ボンドとは別れを告げ、全く別の人格として、未だに役者人生を継続しております。
個人的には、「アンタッチャブル(1987)」の警官役も良かったですけれど、「インディー・ジョーンズ 最後の聖戦(1989)」の“パパ”役が好きでしたね。
◎ダイヤモンド・イン・パラダイス(2004年 アメリカ映画)→予告編はこちら
大型ダイヤモンド専門の大泥棒を、やはり007シリーズで有名なピアーズ・ブロスナンが演じるマックスが、FBIや地元のドンと組んず解れつ、「ナポレオン第三のダイヤ」狙うコミカルタッチなアクション映画です。登場するダイヤモンドは、大きいです。推定で100ctはあるでしょうか?もっとある?画面からの印象では、ピンポン玉くらいありますが、恐らく偽物でしょう(当たり前か…)。輝き方が本物ぽくなくて、ちょっと興ざめな感じでしたw。
実際の映画の方は見たことがないのですが、映画紹介やトレーラーなどを見ると、「観てみたいな」と思わせる物が有ります。「今度レンタルビデオ屋さんに行ったら、探してみよう」リストに入れておきますw。
◎ダイヤモンド(2013年 日本映画)→予告編はこちら
この映画、タイトルは「ダイヤモンド」なのですが、意味は「野球のグラウンド内の内野エリア」の事を示す“ダイヤモンド”のようです。こちらも観ていないのでハッキリはいえませんが、出て来る俳優さんが見事に“元プロ野球選手”ということもあり、草野球シーンも多いようなのでこのようなタイトルに成ったのではないか、と推察されます。もちろん、本物のダイヤモンドが出てくるような映画には見えませんし、ストーリー的にもそういう要素はなさそうです。
なので、宝石ファンに勧められる映画ではありませんが、とにかく配役の面白さ・可笑しさにつられてしまいました(^_^;)。高橋慶彦(広島)、元木大介(巨人)、ギャオス内藤(ヤクルト)、パンチ佐藤(オリックス)、愛甲猛(ロッテ)などなど、往年の銘選手の名前が並びます。
映画評などを確認しますと、どちらかと言えば“酷評”…。それはそうです。本職の役者さんよりも、元プロの選手が多いのですから演技が上手いわけはありませんね。まあしかし、よくこのメンバーで商業映画を撮ろうと思ったなと、ある意味感心しました。個性派集団を最後までまとめ上げた、監督に拍手です!
以上、3本だけですが“ダイヤモンド”がタイトルに付いた映画を紹介しました。これ以外には、「ブラックダイヤモンド」「ブラッド・ダイヤモンド」「ダイヤモンド・ラッシュ」「ダイヤモンドの犬たち」「クライム&ダイヤモンド」などなど、ダイヤモンドにまつわる映画は沢山あります。ダイヤモンドを“富の象徴”として、その争奪戦を繰り広げるもの映画が多いように感じますね。人々の憧れの象徴とも言えるでしょうか?
いつの世にも、人はダイヤモンドが大好きなのです♪
ダイヤモンドの日常使いの注意事項
「永遠の輝き」を持ち、地球上で一番硬いとされるダイヤモンドですが、「美しくて硬い」というこの2つの要素には意外な落とし穴もあり、取扱いには注意が必要です。いつも押入れの奥の奥に隠しておくならともかく、多少なりとも日常的に使うのであれば(そして我々もそれを望んでおります)、ダイヤモンドのジュエリー、アクセサリーについては注意とお手入れが必要であることを知っておいて欲しいと思います。
まず、「美しさ」について。
ダイヤモンドの美しさの原点である「輝き」には、表面が平滑で、尚且つ曇っていないことが前提になります。表面が平滑かどうか、もしそうでないならどうしたら良いかについては、買う際にしっかり確認してから購入する事が大切ですが、ダイヤモンドの場合、買ってから使用中に傷つくことは少ないと思います。何しろ、引っかき傷に関しては、地球上で一番強いという特性を持っているからです。
しかし、「表面の曇り」ということになると、ちょっと話が違います。昨日のコラムでもお話しましたが、ダイヤモンドは親油性が高いので、油汚れが非常に付きやすいのです。例えば皮脂・ハンドクリーム・化粧品などが付着することで、ダイヤモンドの表面が曇り、輝きが失われてしまいます。
もう一つ、静電気も帯びやすいので、ホコリが表面に付着しやすく、それを手で払おうとして皮脂などで油がつくなどの悪循環にも陥りそうですね(^_^;)。
何より直接ダイヤモンドには触れないように心がけ、使い終わったら必ずダイヤモンド専用のクロスを用いて、よく拭いておく事をオススメします。ダイヤモンド専用のクリーナークロスは、ジュエリー専門店等で1,000円前後で買えます。メガネ用のクリーナークロスでも代用出来なくはないですが、専用のものの方が素早く綺麗になります。恐らくクロスの表面処理が違うのでしょう。
またクロス以外にも、ダイヤモンド専用のクリーナー液とかクリーム状のものもありますので、試してみるのも良いでしょう。
ここで気をつけたいのは、指輪やネックレスの枠台となっている素材について。材質によっては、いろいろ弊害が出るものがありますので、洗剤や薬品の使用については十分注意しましょう。製品についている注意書きをよく読んで、ダイヤだけなのか、枠ごとで大丈夫なのかをよく確かめ、使い方のガイダンスにしたがって、お手入れして下さい。
今回は“日常”のお手入れとの事ですので、これ以上のメンテナンスが必要な場合は、必ず購入した販売店にご相談下さい。
さてもう一つ、ダイヤモンドの「硬さ」についてのお話をしましょう。地上で一番硬い!とされているダイヤモンドですが、実はすでに“もっと硬い物質”があることもわかっています。
◎ウルツァイト窒化ホウ素 … 火山性の残留物から得られる材料で出来た物質で、ダイヤモンドに近いが更に硬いとされています。
◎ロンズデーライト … こちらもダイヤモンドより硬いと言われている物質で、隕石が地球に衝突した時の大きな熱や圧力でグラファイト構造が変化したものです。非常に希少で高価です。
っというわけで、「硬さ」に関しては“更に上”が確認されておりますが、ここで言う「硬さ」というのは、あくまでも相対的なものになります。つまり、ダイヤモンドと他の物質をこすり合わせた時に、どっちに引っかき傷がつくか、というのが基準になっているということです。
ここでのポイントは「こすり合わせる」という点で、「ぶつける」とか「叩く」ことではないということです。
つまり、「擦り傷」には強いダイヤモンドですが、「ぶつけたり落としたり」した時の衝撃についてはそれほど強くはなく、現にダイヤモンドを鉄のハンマーで叩くと、見事に砕け散るようです。(私は見たことはないですけれど…)
日常生活の中で、歩いている時に何かにぶつけたり、付け外しする際に落としたりすると、意外に脆くも欠けたり割れたりする可能性があることを忘れずに、丁寧に扱うことを心がけておきましょう。
以上のように、ダイヤモンドにもいろいろ弱点があり、それを人間が気を使って守ってあげなくてはならない事がお分かりいただけましたでしょうか?
もし何か疑問点や対処できない問題が発生した場合は、迷わず、信頼のおける販売店にご相談下さい。
天然ダイヤモンドとそれ以外…
天然のダイヤモンドは、ご存知のように世界各地にあるダイヤモンド鉱山から産出され、それを研磨して宝飾品や工業用として使われておりますが、それ以外にもいわゆる「人工的に作られたダイヤモンド」と「ダイヤモンドに似ているけど違うもの」が存在しております。
天然ダイヤモンドの原石は、地球の中側にあるマグマが噴出する際に出来た塊=火成岩のキンバーライトの中に含まれており、その成り立ちは幾つもの条件(偶然)が積み重なって出来上がる“奇跡的”な鉱物です。ダイヤモンド鉱山から産出された原石は、そのほとんどが宝飾用として様々な美しいカットを施され、市場に出ていくわけですが、その際にはGIAが制定した国際基準の「4C」で価値を評価されるので、キチンと階層化された価格体系が出来ているのです。
しかし「ダイヤモンド」はこの天然モノ以外にも、「人工ダイヤモンド」や「合成ダイヤモンド」と呼ばれるものが存在します。これらは読んで字のごとく、人間が科学技術により作り出したもので、主に高温高圧合成(HPHT)や化学気相蒸着法(CVD)などにより合成されます。最近では炭素元素を含む爆薬を使った爆轟(デトネーション)によって合成する方法が、1990年代後半新たに開発されました。
これら合成ダイヤモンドはほとんどが研磨剤や切削機、放熱器などの工業用に使われており、その合成方法にもより多少特性、例えば熱や電気の伝導性、硬さなどが異なっているため、それぞれの用途にあったものが使用されております。また最近では、発電所の高電圧開閉器、高周波電界効果トランジスタや発光ダイオードなど、新しい用途への利用が進められています。
また、熱伝導率が高く熱膨張率は小さいことから高出力CO2レーザーや、ジャイロトロンの放射窓への使用も実用化されております。
これまではこれらの合成ダイヤモンドが宝飾品の市場に現れることはありませんでしたが、最近では合成能力も上がったことから宝飾用として使われる事も増えてきました。しかしこの事に対し、赤外線や紫外線・X線によるスペクトル分析で、天然ダイヤモンドか合成ダイヤモンドかを識別出来る装置をデ・ビアス社が開発しており、広く知られていることから、今のところ市場に混乱は起こっておりません。
フロリダ州に本社を置くジェムシス社では、合成ダイヤモンドを宝飾用に提供しておりますが、市場の混乱を避けるためにと、わざわざ合成ダイヤモンドであることを明記するため、シリアルナンバーの前に「LG(Laboratory Grown)」という文字も入れるという徹底した管理を行っております。
ダイヤモンドに近い透明度と屈折率を有する物質に「キュービックジルコニア」があります。こちらは「合成」ではなく、「模造ダイヤモンド」と呼ばれ、あくまでもダイヤモンドとは違う物質であるとされています。
キュービックジルコニアは、二酸化ジルコニウムの結晶である「ジルコニア」に、マグネシウム、カルシウム、イットリウム、ハフニウムなどを添加し、安定化させたもので、ルビー、サファイアでお馴染みのコランダムの次の硬度があります。
ダイヤモンドとキュービックジルコニアは、見た目にはほとんど違いはありませんが、やはり輝き方が違うため、見慣れた専門家には比較的わかりやすいと言われていますが、一般の方が簡単に見分ける方法として、油性ペンを使う方法があります。
キュービックジルコニアは油脂を弾く性質があるので、油性ペンで書いてもインクを弾いてしまいますが、ダイヤモンドは親油性があるので、油性ペンのインクを弾かず、書けてしまいます。
油性ペンで書くのがどうも…、という方には、取り敢えず“息を吹きかける”という方法もあります。ダイヤモンドは熱伝導率が高いのですぐに曇りは消えますが、ジルコニアなどは、しばらく曇ったままになります。
また、水滴を垂らしてみると、ダイヤモンドはキレイな水滴ができますが、ジルコニアは流れてしまいます。
まだ他にも見分け方はあるのですが、これはあくまでも“模造品”についてのもの。「合成ダイヤモンド」は天然ダイヤモンドと特性がほとんど変わらないので、上記の方法では見分けがつかないので、専門家による鑑定が必要になります。要は、いかに信用のおける販売店で購入するか、ということに尽きるでしょう。
大粒ダイヤモンドをめぐるお話
ダイヤモンドは永遠の輝き、と言われる通り、この宝石は時間や時代を超えて永く存在し続けます。何回もオーナーが変わり、保管場所が変わり、文化や価値観が変わっても、ダイヤモンドの本質的な価値は全く衰える事はありません。
ましてや、世界中の話題になるくらいの特大のダイヤモンドに関しては、時代に応じた様々な物語が生まれ、それをも受け継いで新しい価値とし、相応の風格を得るまでになるのです。
ここに一つの“大粒のダイヤモンド”があります。(と言っても実際にあるわけでなないのですが…)
ダイヤモンドの名前は「テイラーバートン」。かの有名な映画スターであった、故エリザベス・テイラーと故リチャード・バートンの名前が冠されたダイヤモンドは、1966年に南アフリカのプレミア鉱山で発見された240.8カラットの原石から削り出された69.42カラットという巨大なペアシェイプにカットされたダイヤモンドです。
このダイヤモンドの最初の持ち主はポールエームズ夫人という方でしたが、彼女の夫は年間3万ドルという巨額な保険料を払うのが嫌になり、競売に出しました。その競売の付加価値として「購入者がダイヤモンドに名前を付けられる」事があり、競り落としたのがカルティエだったため、そのダイヤモンドは「カルティエ・ダイヤモンド」となりました。
このダイヤモンドはカルティエの店舗に展示され、雨の日も風の日もそれを見るために長蛇の列が出来たと言われております。それほど人々を魅了するダイヤモンドだったのでしょう。
そしてこのダイヤモンドは先にも述べた通り、1969年に世界的大スターであったリチャード・バートンにより、エリザベス・テイラーのために110万ドルで競り落とされます。今の為替レートでも1億2000万円以上ですね。当時はもっと高かったことでしょう。この競売にも命名権が付いていたため、この愛の証のダイヤモンドに二人の名前をとって「テイラーバートン」と名付けました。
その後二人は破局を迎え、このダイヤモンドも1978年には競売にかけられます。この時の落札金額が280万ドルとも300万ドルとも言われる金額になっています。約10年間で3倍近く価格が上昇したことになりますね。物価上昇分を考えても2倍以上になった計算で、結果的には「非常に高利回りな投資」であったと言えますね。(リチャード・バートンは丸損でしょうが…w)もちろん、どんなダイヤモンドもこんな良い投資対象になるとはいえませんが、正に世紀の大女優と大俳優の手にあったという事実が、ダイヤモンドの格を上げたということでしょう。
実はこのダイヤモンド、彼女が手に入れる前はクラリティで「IF(インターナリーフローレス)」の評価をGIAがつけていたのですが、所有していた10年間で過酷な環境に置かれたのか、転売の際には「VVS2」にグレーディングされました。その後、アラブの石油長者に落札される際には再カットされ、クラリティグレードを戻して売られたそうです。
ダイヤモンドも疲弊するくらい様々な惨劇を見てきたのでしょうか?まあ、余り想像したくもありませんね。
こんな風に、巨大なダイヤモンドには様々な物語があります。ダイヤモンドが持つ巨大なパワーが、様々な人々を巻き込み時代の潮流を作っていくのでしょう。「テイラーバートン」もその例外ではなく、このダイヤモンドのパワーにより、人が引き寄せられ、傷つき、離れていくといった流れ、ストーリーを感じます。
貴方のダイヤモンドには、どんな物語が宿っているのでしょうか?
人気のピンクダイヤモンドについて
ダイヤモンドは、無色透明のものが多く出回っておりますが、様々な理由で突発的に色がついたものも存在するため、それらの希少性も踏まえて人気が高く、高価格になるものがあります。その中でも、天然のピンクダイヤモンドの人気は高く、これから産出量も増えていくことは望めないと考えられることからも高値となっております。その神秘の輝きは全世界のダイヤモンド流通の中の、わずか0.01%未満と言われていることから更に希少性は高まり、高値を呼んでいるのです。その価値は、無色のDカラーグレードのダイヤモンドよりも希少であると言われるほどです。
ピンクダイヤモンドがなぜピンク色になっているのか、その理由は未だに解明されてはおりません。このダイヤモンドは最初、1979年にオーストラリアのキンバリー地方にある世界最大のダイヤモンド鉱山であるアーガイル鉱山で採掘されましたが、毎年4000万ctものダイヤモンドが採掘される鉱山においても、わずか数ctしか見つからないものです。さらにアーガイル鉱山を所有する会社が採算重視のため、0.2ct程度の小さいピンクダイヤモンドの卸を他社に丸投げするとの噂もあり、ピンクダイヤモンドの価格が更に上昇することも見込まれております。
ピンクダイヤモンドの様に色のつくダイヤモンドは、無色ダイヤモンドのカラー評価「D(無色)~Z(薄い黄色等)」がありますが、それ以上の色合いを持つピンク色のものは「ファンシーピンク」と呼ばれ、6段階に分けられております。
上から「ファンシーヴィヴィッド(鮮やかな)」「ファンシーインテンス(激しい)」「ファンシーディープ(深い)」「ファンシーダーク(暗い)」「ファンシー」「ファンシーライト」となります。
ピンクダイヤモンドには、最近では人工に処理して着色されたものもあり、その見分けはとても難しいものがあります。天然の物であれば、殆どの場合鑑定書や鑑別書が付いているのでそれを見れば一目瞭然ですが、それがない場合は売っている販売店の情報を信用するしかありません。安値で売っているものは人工と見て間違いはないですが、通常のダイヤモンドよりも高値で売られているものについては、しっかり調べたい所です。
天然のピンクダイヤモンドを選ぶ際には、一般のダイヤモンドとは少し違います。ピンクダイヤモンドにはインクルージョン(内包物)がつきものと言われているようで、石の耐久性を大きく損なうようなインクルージョンでもない限りは、クラリティはあまり気にされません。むしろ「天然物の証」くらいに見られる様です。また、カットについてもあまり細かくカットして重量を削ってしまうより、多少荒くてもカラット数を優先する傾向があるようです。これも覚えておくとよいでしょう。ピンクダイヤモンドの命は、どれだけ色が乗っているか、なのです。
ピンクダイヤモンドは、見て楽しく、着けて楽しいく、保有して楽しい素敵な宝石ですが、近年では「投資対象」として購入を検討する方も増えております。今までご説明した様に、ピンクダイヤモンドの産出量は今後も多くなることは考えづらいので、その希少的価値は高まっていくと考えられているからです。株式投資の様にすぐに上がり下がりするわけではないですが、じっくり時間を掛けて、楽しみながら子孫に残せる財産として、ピンクダイヤモンドの価値を再認識してみてはいかがでしょうか?
宝石業界で最も権威ある資格「GIA GG」について
GIA: Gemological Institute Of America(米国宝石学会)は、宝石学の教育機関、鑑別・鑑定機関、研究所として1,931年に創立され、世界で最も高い評価を受けている非営利宝石学研究及び教育組織です。GIAに所属している1200名以上の従業員、科学者、ダイヤモンドグレーダー、及び教育者は、宝石学における世界的権威と見なされ、何処へ行っても尊敬を持って迎えられているのです。
この学会では、ダイヤモンドの価値評価である画期的な「4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)」を考案し、現代のダイヤモンドのグレーディングを確立したとして有名で、国際ダイヤモンドグレーディングシステムは、世界中のプロフェッショナル・ジュエラーやダイヤモンド購入者から認識されております。
このGIAが提供する教育システム「グラジュエイト・ジェモロジスト(GG)・プログラム」は、業界で最も権威がある資格として認識されており、宝石業界で成功するために必要なダイヤモンド及びカラーストーンについての包括的な知識・情報を習得できます。
この学校にはスクーリングと通信教育の2種類があり、実際に学校に通うスクーリングで230万円程度、通信教育では14万円程度で受講することができます。(為替相場により価格は多少変わります)
ここでは、「GIAインターナショナル・ダイヤモンドグレーディング・システム」と「4C」のDからZまでのカラー・グレーディングスケール、フローレス(内外部無欠損)からI3までのクラリティ・グレーディングスケール、エクセレントからプアーまでのカット・グレーディングスケールを中心に学ぶ事になります。さらに、宝石の成り立ちから、効果的な販売と優れたサービスのための技術的な知識までを学び、宝石業界の人間としての基本的なスキルを習得していきます。
ここでの学習を終了(グラジュエイト)することにより、将来的には「鑑定士」「オークションの宝飾品スペシャリスト」「バイヤー」「エステートジュエリーディーラー」「講師」「宝飾品ビジネスのオーナー」「宝飾の研究者」「卸売・小売業者」などへの道が開かれます。つまり、ほとんどの宝飾品業界での就職が可能となるのです。
詳しくは下記のページでご確認いただけます。
GIA「グラジュエイト・ジェモロジスト(GG)プログラム」について
2015年までは、日本でも全日制のプログラムを東京と大阪で受講できましたが、残念ながら現在はGIA Japanの消滅とともに日本国内では受講できなくなってしまいました。しかし、通信制で自宅学習することは出来るので、興味のある方は上記ページにてご確認ください。
また、次のページのカタログ請求から、92ページにも及ぶカタログ(英語版)のダウンロードする事も出来ます。
っというわけで、今日は宝石業界で最も権威ある資格である「GIA GG」について、ご説明いたしました。
世界の巨大だったり高額だったりするジュエリーの話題を追って
宝石(ジュエリー)、それは美しく、希少価値が高く、そして傷つきにくいこととの定義があります。
世界の4大宝石と言えば、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドで、これらは確かに、美しく、希少性があり、そして、モース硬度が高いのが特徴です。
こういう物質が生まれる背景には、地球の星としての成り立ちが大きく関係しているわけですが、いずれにしても人間の一生分の時間ではとても足りない、膨大な時間を要して誕生している、奇跡の鉱物なわけです。
今回は「世界で一番大きなダイヤモンド」とか「価格の高い宝石」を取材して掲載しようかと考えたのですが、もう既にインターネット上に数限りなく情報があるので、ここでは、それらを紹介することにより、奇跡の鉱物の価値を知り、それに対する人間たちの憧れや挑戦を紐解いていこうと考え直しました。
数はそれほど多くはありませんが、ダイヤモンドや宝石について様々なポジションの人たちが各々の基準で情報を集めておりますので、ご紹介いたします。
まずはじめは、単純に「世界一大きなダイヤモンド」に関する記事です。
●SizeBlog「世界最大のダイヤモンド☆ランキング」
「サイズブログ]という名前で、様々な物・生物・事象(アート等)などを比べてランキングしているブログです。ダイヤモンドや宝石の専門家が書いているわけではないので、正に、ネットから調べられる“世界一のダイヤモンド”を集めておりますが、単純でわかりやすく、初心者にも最適でしょう。
やはりここでも、世界最大のダイヤモンドの原石からカットされた「カリナンI~IX世」が上位を占めておりますね。
写真も入っており、一目でその豪華さがわかるところも、大変良いと思います。ただ記事に日付がないので、いつの情報なんだろう?とちょっと不安にもなりました。
このブログは、他のページを読んでも面白い記事が多いので、そういう意味でもおすすめできます。
さて、2つめは「歴史」にスポットを当てたこのブログから。
●歴史☆戦国ポータルサイト・武将ジャパン「3106カラット?! 1905年、世界最大のダイヤ原石「カリナン」発見!【その日、歴史が動いた】」
NHKの人気番組「歴史秘話ヒストリア」のようなタイトルの付け方ですが、歴史的に世界最大のダイヤの原石の発見秘話などが語られており、なかなか読み応えもあります。
他の記事も、比較的軽めながら独特の視点で面白く読めるので、全体的におすすめです。「文章が上手いな~」と思いつつ読んでいたら、5冊ほど出版もされているライター集団の方々でした。流石です。ダイヤモンドや宝石という、本来は彼らの得意分野では無い部分を、「歴史」という得意の切り口で見事に料理しておりました。お見事!
そして最後は、日々の生活の中で驚きやワクワクを探すこちらのブログです。
●亡鄕クオリア・世界の驚きとワクワクを探訪「世界で最も高価で貴重な宝石(または原石)TOP10」
こちらのコンセプトは「驚きとワクワクを探訪しつつ、まったりと記録していく」というもので、楽しく面白いネタやニュースを拾って、解説しているブログです。
今回は「世界で最も高価で貴重な宝石」という括りで記事を書いてくれているのですが、こちらも宝石業界にはあまり関係のない方なので、サラッと表向きのネタを集めたものになっております。
それにしても、掲載されている写真はキレイですね。こういった写真類はどうやって集めているのか、一度聞いてみたいものです。やはり記事を書くにしても、ブログを作り上げるにしても、写真素材は絶対に必要ですし、その使用許諾を得るのが一番苦労する部分になってしまうからです。
尚、このブログは特に「ランキング」にこだわっているわけではないので、その他の記事はそれぞれ作者さんが「面白い!楽しい!」と感じた記事が多くなっております。共感を持てる記事があれば、継続的に購読されても良いかと思いますよ。
っというわけで、今回の3つは敢えて“業界関係者”ではない一般の人が、各々の立場からダイヤモンド・ジュエリーについて書いているブログをご紹介しました。
ブログとしても一流な感じがしますが、一般の人の目線も感じられ、何かのヒントになればと思います。
個人的には、「武将ジャパン」の書き出しの部分に、「現代の日本男性にとってはプロポーズをためらう原因となっている石ですが…」とあることに、若干ショックを覚えました。「え~!そうなの?」って言うのが印象なのですが、皆さまはどうお感じになられたでしょうか? ではまた。
宝石類に関する専門雑誌とは
なんらかの趣味世界や産業が現れているところ、ほぼ必ず「専門誌(紙)」というものが存在します。宝石に関しても、少なくとも3誌の専門誌が存在します。
これは、結構多いですね。最近の出版不況で休刊する雑誌が後を絶たない昨今では、多い方と言えるでしょう。それだけ宝石についての興味の対象が広いということでしょう。
まずご紹介するのは、「宝石の四季」(レッグ)。
その名の通り“季刊”で、2月・5月・8月・11月の各2日に発売となります。定価は1,625円。
「日本の宝飾業界で最も長い歴史を持つジュエリー専門誌」と云われるだけあり、業界の情報やクリエイター・インタビュー、展示会の取材、最新鑑定技術・加工技術情報など、総合的にジュエリー業界全体の話題を捉えており、業界の人間から趣味で宝石を愛でる人たちまでに、有用な情報を発信し続けております。
内容的にも、ジュエリーのみならず、アクセサリーやオブジェなど多岐にわたり、様々な需要を取り込もうという熱意が感じられる編集方針ですね。一般書店にも流通しているようですし、ネット書店でもほとんどで取扱があるので、手に入りやすい本だと言えるでしょう。
目的にもよりますが、始めて宝飾関係の雑誌を買うのであれば、取り敢えずおすすめできると思います。
次にご紹介するのは、「JAPAN PRECIOUS(ジャパン・プレシャス)」という雑誌で、矢野経済研究所が発行しています。
こちらの冊子は、どちらかと言うと業界寄りの内容かもしれません。1996年2月創刊ということで、今年でちょうど20年になりますね。もうすっかり“老舗”のレベルでしょう。
「ブライダル・ジュエリー」とそのメーカーにフォーカスしている事が多く、一番盛り上がっているジャンルを取り上げているところは、矢野研らしい編集方針だと思われます。やはり業界として動いているところには、話題やお金がついて回っているもので、私達としても気になる情報が多く含まれております。
最近では「ハイジュエリー」という言葉を多く使うようになり、独特のジャンルを確立しつつある模様。またメンズジュエリーの特集をするなど、様々な業界改革の動きも見せる意欲的な雑誌です。
最後にご紹介するのは、「Brand Jewelry(ブランドジュエリー)」(ワールドラボ)です。
こちらは2000年創刊と一番若い雑誌で、6月・11月の年二回発行しております。定価は2,000円(税抜き)です。
今日はちょうどその発売日、のはずなのですが、アマゾンで確認した所、12月1日発送となっておりました(^_^;)。今回の最新号は「ダイヤモンドとパール特集」「イタリアのジュエリーショーの現地取材」など盛りだくさん。その他にも、ロンドン・パリなどから最新の情報も掲載しており、世界の宝飾業界を対象にした雑誌であることが伺い知れます。
ブランド・ジュエリーというタイトル通り、ブランド物の紹介なので、最新のトレンドを踏まえてジュエリー選びをしたい、と願う方に適していると思われます。
如何でしょうか?
これからもっともっと宝石の事が知りたい!宝飾業界の最新トレンドを知りたい、などのお考えがございましたら、ぜひ一度こういった雑誌をご覧になって見てはいかがでしょう?
ダイヤモンドの希少性について
ダイヤモンドという鉱物は、ご存知の方も多いと思いますが100%炭素で出来ております。その成り立ちについては様々の複雑なプロセスがあり、ザックリいうと地球の地熱や圧力、マッハのスピードなどが奇跡的に重なりあって、ダイヤモンドという物質が産出されているのです。その際の温度や不純物の量、固まるスピード、その他様々な要因の違いで個性豊かなダイヤモンドが出来上がってきます。
その“奇跡”の奇跡っぷりと言ったら半端ではなく、例えばダイヤモンドになるためには、溶岩が地表に射出されるスピードがマッパ単位である必要があり、それより遅かったりゆっくり冷やされたりすると「グラファイト」という物質になるなど、ダイヤモンドになる確率の低さたるや、想像を絶するものでしょう。
また、不純物によったり内包物によったりして、ダイヤモンドの色や品質が大きく変わってしまうこともよく知られています。イエローやブラウンは比較的多いのですが、ピンクやブルーと言った色の天然モノはかなり希少性が高くなります。
(しかしながら現在では、放射線を照射したり熱で色を付ける“処理”も行われているので、比較的安価で入手可能となりましたね)
ダイヤモンドの成り立ちを知れば知るほど、その偉大な地球のパワーを感じずには居られません。
ところで、炭素でできているダイヤモンドですから、酸素を吹きかけつつ熱すると燃える、ってご存知でしたか?
以前そんな実験をやった番組をご紹介します。
「ダイヤモンドを燃やすと」NHK(http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005400922_00000&p=box)
確かに、酸素と反応し二酸化炭素となって綺麗に燃え尽きてしまいました。
普通はあまりできない実験なので、この映像は貴重ですね。ダイヤモンドが炭素で出来ていることが証明されました。
いずれにしても、ダイヤモンドが地球が生み出してくれた貴重な鉱物であることは確認できたと思います。これだけ希少性が高いダイヤモンドですから、持っているだけでも価値があると考え、そのこと自体がステータスになって参ります。しかもその価値は、世界共通であり人類が生きつづける限り変わらないものなのです。
これらの事実で、人のものと比べたり、他人の持っているものを羨んだりしても意味が無いこともお解りいただけますでしょうか?他の個体と比べる事より、“世界でたった一つのご自分のダイヤモンド”である事の方が大事なのです。
ご自分が今お持ちのダイヤモンドを、たった1つの掛け替えのない財産として、いつまでもお側に置いてあげて下さいね。
ダイヤモンドの蛍光性とは?
現在多くの方々に愛され、親しまれているダイヤモンドは、「4C(カラット、カラー、クラリティー、カット)」と呼ばれる判断基準の元、厳しい品質管理を行われておりますが、鑑定書などをよく読むと、もう一つ品質の表示をされていることがあります。それが「蛍光性(Fluorescence=フローレッセンス)」です。
これは読んで字のごとく自ら「光る」特性ですが、天然のダイヤモンドが比較的多く持っているもので、天然のものにしか無い特徴です。発光具合によって「None(無し)」、「Faint(弱い)」、「Medium(中)」、「Strong(鮮やか)」、「Very Strong(かなり鮮やか)」の5段階に区分されております。
但し、これはあくまで品質基準の一つであり、他の「4C」のようにダイヤモンドの価格を決定する要素とはなっておりません。GIAなどは、将来的にそうなる可能性があることを示唆しているようですが、では、光る方が高いのか、そうでない方が高いのかについては、まだ良くわかっておりません。いずれにしても現在は、個人的な好き嫌いの問題と言われております。
価格はあくまでも、輸入する国での人気のある無しに関わってくるものなので、国によって好まれる好まれないは知っておくと良いでしょう。例えばアメリカでは蛍光性が余り問題視されない傾向があるのに対し、逆にヨーロッパの一部の地域では強い蛍光性は好まれないといいます。
我が国日本では、Mediumまでの蛍光性に関しては、同グレードでの相場価格は変わりませんが、Strong以降では15~30%程度、相場価格が下がることがありますので、もしも将来的な価値の維持を気にするようであれば、蛍光性は程々のものを選んでおいた方が良いかもしれません。(日本では価格に影響が出てますね…(^_^;))
逆に、この蛍光性に魅力を感じる方ならば、蛍光性の強いものを探すことで、同じグレードでも安い価格で購入することが出来、お得ですね。もしどうしても売る必要が出たならば、アメリカで売ることを検討すれば大きな損にはならないはずですし。
いずれにしても、真っ暗闇で薄っすらと光を発するダイヤモンドは、更に神秘的な輝きとなるでしょうね。気になる方は、ぜひ一度、店頭でお試しください。
結婚指輪の選び方のポイントは?
派手なデザインと、大きなダイヤモンドなどがついた婚約指輪は、選び方はお好み次第、ということになりますが、毎日付けて生活をともにする事が前提の結婚指輪は、その機能のため様々な工夫がなされており、見た目だけでなく機能でも選びたいものです。
いつも問われる事ですが、基本は毎日付けている事で、お互いの存在を感じ合う・確認するというか、そんなところでしょう。そのためにも、気持ちの通じたお気に入りのリングにしておきたいですよね。
最近は、デザイン的に凝った物や手彫りのハワイアンジュエリー的なものも流行っており、その線から選ばれる方も増えましたが、意外な落とし穴もあるようです。
そのため、最低限、抑えておきたい結婚指輪の特徴について、ちょっと確認してみたいと思います。
◎ポイント その1 結婚指輪の幅について。
結婚指輪の場合、シンプルなものですと単なる帯状のリングですが、そんなシンプルなものでも幅や厚み、形状などにより付け心地は全然違ってきます。
まず最初のポイントは、リングの幅です。
通常帯状のリングタイプでは、2.0mm~4.5mmくらいまで様々なサイズがありますが、やはり2.5~3.0mmの間にされる方が、一番多いようです。
気品と上品さを漂わせる2.0mm幅ですと、華奢な手の男性ならともかく、太くて強い男性の手にはどうしても存在感が薄くなります。また、ちょっとした力仕事などでも変形しやすく、繰り返していると最悪切れてしまう事もあるので、日常生活の中でコマメに外すなどの気遣いが必要となります。
これが2.5mm~3.0mm幅となると、自然な印象で、程よい存在感も出てまいります。後に述べますが、形状によってもかなり変わった印象になりますので、一番自由が効く幅といえます。
3.0mm~4.0mmくらいの幅になりますと、非常にボリューム感が出て、形状もいろいろアレンジしやすくなります。実は結婚指輪の形状って、実に様々なものがありますし、女性用ではダイヤモンド等をはめ込む場合もありますので、このくらいの幅があると加工もしやすく、丈夫さも確保できます。
4.5mmの幅になると抜群の存在感となります。ダイヤモンドなども楽に載せられますので、好きな方には堪らないでしょう。ただし、この幅くらいになりますと、同じ号数のリングでも、ちょっとキツく感じる事が多いので、キツいリングが嫌いな方は、少し大きめにしておくことをオススメします。
◎ポイント その2 結婚指輪の厚みについて
結婚指輪は、普段の生活でも付け続けるのが前提ですので、強度も大切なポイントです。その強度を司っているのが、幅と厚みですね。
結婚指輪の厚みは、1.5mm~2.8mmくらいまであります。同じ厚みでも後でお伝えする形状ででも変わってしまいますが、あまり指輪に慣れていない方は、付けていて違和感の出にくい薄型が無難です。しかし薄型は強度が足りない場合もあり、また、経年変化で更に薄くなってしまう事もあるので、その辺りの理由でも、2.0mm前後が人気があるようです。
また最近は、摩擦等に強いチタン製のリングもありますので、薄くて軽い指輪をお好みならこちらを選ぶ手もあります。
いずれにしても、女性と男性では印象や使い方が違うと思いますので、必ずしも[おそろい」に拘る必要はないでしょう。なるべく似たデザインで揃えたり、お店のオリジナルセットリングなどで揃えれば、印象も似てくると思います。
◎ポイント その3 結婚指輪の形状について
結婚指輪には、様々な形状があります。ここで言う形状とは指輪の形のことです。
●平打ち … 文字通り平で曲線のないデザインです。(straight)
●波型 … こちらは、上下に波打ったデザインです。(Wave)
●フチ付 … 指輪の内側がちょっと幅広になっており、上部の幅は狭いデザイン(Frame)
●フチ付波型…フチ付が更に波型になったデザインです。(Frame+Wave)
●甲丸 … 断面が半丸型の形状となっている。(Round)
●甲丸波型… 甲丸に波型を組合せたデザインです。(Rount+Wave)
リングの形状は、デザインや強度に大きく影響が出ます。繊細なデザインや薄いリングは、やはり形状的にも平打ちなどの丈夫な形状にすべきです。最近は、甲丸型等の形状がドンドン複雑化する傾向があり、2本のリングを撚り合わせたような形状となりますと、付け心地にも大きく影響が出てきますので、慎重に選びたものです。
また、フチ付きの形状では異なった素材を組み合わせる事が多く、内側を金で、外側をプラチナでまとめる事もあり、非常にバラエティに富んだ指輪が出来上がります。こちらでしたら、あまり強度などには影響が出ないので、素直におすすめできます。
っというわけで、 今回は「結婚指輪の選び方のポイント」をご説明いたしました。 もうこれから「結婚指輪は買わないな…」という方も、ちょっと昔を思い出し、 懐かしみつつお読みいただければ、幸いです(*^^*)。
ダイヤモンドのカットの種類について
今回は、ダイヤモンドのカットについてご紹介いたします。
ダイヤモンドのカットというと、「ラウンド・ブリリアントカット」が有名ですし、
一番目にする機会も多いかと思います。
上から見ると円形になっており、横から見ると下が尖った形となっております。
58面体で、最もダイヤモンドの煌きが美しく出せるカットとして、世界中で愛されているカットです。
一方、ブリリアントカットには、このラウンド・ブリリアントカットから派生した他のバージョンがあります。
「ラウンド・モディファイ・カット」と呼ばれるカットを施されたものですが、その種類はかなり多くバラエティに富んでおります。
それらの一部をご紹介しましょう。
上の図のように、「ブリリアントカット」と名の付くものは、
楕円形の「オーバル・ブリリアントカット」、
雨だれ形の「ペアー・シェイプ・ブリリアントカット」、
尖った部分が2箇所ある「マーキーズ・ブリリアントカット」、
ハート型にシェイプされた「ハートシェイプ・ブリリアントカット」
などがあります。
また、これ以外にも「ファンシーカット」と呼ばれるカットもいくつかあります。
真四角で効率的にダイヤの原石を使える「プリンセスカット」、
角の取れた四角形で、エメラルドに多い「エメラルドカット」、
などがその代表例です。
例えば「プリンセスカット」は、その名の通り、
女性らしさを引き出すために考えられた、真四角なシェイプですが、
大きな粒ですとかなり厚みもあることから、非常に強い印象を与えます。
また、小さい粒を並べて「テニスブレスレット」や「テニスネックレス」などを作ると、
真四角なシェイプのため、隙間なくレール留めで並べることが出来るので、
とても豪華な見栄えとなります。
また、このカットのもう一つの特徴は、
厚みを活かして輝きを増す様にカットするため、原石の研磨によるロスが少なく、
大切な資源であるダイヤモンドを、効率的に生産できるという利点があることです。
この他にも、実に30種類以上のカットがあり、その用途に応じて使い分けられております。
ダイヤモンド・ジュエリーの“見た目”に大きく影響を与えるカットなので、
選ぶ際には、慎重に選びたいものです。
ダイヤモンドの価値と価格について
今回はダイヤモンドの「価値」と「価格」について、ちょっと考えてみたいと思います。
ダイヤモンドの価値や値段って、どうやって決まっているか、御存知ですか?
「4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)」という言葉はよく聞かれると思いますが、
その中でも、私達もよく使うのが、「カラット(ct)」という数字です。
(ちなみに、1カラット=0.2グラムです。)
当店が商品に付けている値札にも、ダイヤモンド製品には必ず「D 3.0ct」等の文字が入っています。
これは「ダイヤモンド 3.0カラット」という意味で、総量で3.0カラットのダイヤモンドが使われている、という意味です。
一粒で3カラットの場合と、メレダイヤ(小粒ダイヤ)をいくつか合わせて3カラットの場合がありますが、これがその製品の価格の基準となります。
これらのダイヤモンドには、大元となる一つの法則があります。
「ダイヤモンドの価値は、カラットの2倍に比例する」というものです。
これは、1678年に英国のロンドンで出版されたタベリーヌという方の「The Six Voyages」という本に書かれています。
300年も昔に出来たこの法則が、未だに適用出来るということは、ダイヤモンドの価値の普遍性を表していますね。
(例)1カラットのダイヤモンドが100万円だった場合、
2カラット 2*2=4倍 400万円
3カラット 3*3=9倍 900万円
4カラット 4*4=16倍 1,600万円
5カラット 5*5=25倍 2,500万円
10カラット10*10=100倍 1億円
小さいものについては、
0.5カラット 0.5*0.5=0.25倍 25万円
0.4カラット 0.4*0.4=0.16倍 16万円
0.3カラット 0.3*0.3=0.09倍 9万円
0.2カラット 0.2*0.2=0.04倍 4万円
0.1カラット 0.1*0.1=0.01倍 1万円
という目安になります。
※これはあくまで、「ダイヤモンドの市場相場が1カラット100万円の場合」の想定数字です。
現在のお値段は、実質的に国際基準になっている情報誌「ラパポート」の価格表などでお確かめ下さい。
もちろん、ダイヤモンドの価値は4つのC(カラット、カラー、クラリティ、カット)で決まるという、GIAが示した基準が現代では優先されていますが、簡単に商品価格の目安にする際には、これでもある程度の予想が出来ます。
ダイヤモンドの4Cにつきましては、下記のビデオをご覧いただきますと、ある程度ご理解いただけると思いますので、是非ご視聴下さい。
「ダイヤモンドは、永遠の価値」とよく言われます。
宝石の中で最も評価が高いダイヤモンドですので、価値の普遍性も一番高くなります。
ダイヤモンドの市場にも、その時々の相場というものがありますので、
買った値段でいつでも売れるか、と言われると、そうではありません。
しかし、ダイヤモンドにはその輝きや美しさといった、他の金融商品などとは全く違った価値があります。
これらの価値もすべて含んで、ダイヤモンドは評価され、人から人へ、受け継がれていくものなのではないでしょうか?
大きな意味での“財産”として、時代を超えて受け継がれていくダイヤモンドは、
歴史的にも文化的にも大きな価値を持っている、と言えそうですね。
「婚約」と「結納」の違いは何処に?
「婚約」と「結納」についてちょっと考えてみたいと思います。
皆さんは、婚約と結納の違い、ご存知ですか?
婚約?結納??
簡単に言ってしまえば、
「婚約」は本人同士の約束で、
「結納」は、それを家と家の約束事にする行事です。
厳密に言えば、「親同士が決めた婚約」などもあるとは思いますが、
現代社会の中では、とても稀なケースなのではないかと推察されます。
つまり、男性が女性にプロポーズ(求婚)し、
女性がそれを受け入れた時点で、「婚約」が成立すると考えるのが一般的ですね。
その段階から、「結婚」への共同作業が始まるのですが、
次は各々のご両親に相談し、結婚のお許しを得ねばなりません。
男性としては、これも高いハードルですね!
「娘さんを私にください!」と宣言しにいかねばなりません。
予め根回しが出来ている場合は気も楽でしょうが、
何らかの障害がある場合もありますので、緊張します!
かくいう私は、早くから嫁さんの家にあそびに行ってましたので、
割りと気楽に、彼女のお父様にご挨拶出来ました。
その後、日取りを決めて、いよいよ「結納」の準備にかかります。
本来ならば、この時点で仲人さんを立てて、両家の間を行き来していただき、
両家のご結婚の意志を確認するのですが、
最近では、男性のご両親とご本人が仲人さんを伴わずに女性宅を訪れ、
ご挨拶を交わすというスタイルが定着しつつあるようです。
そして、結納品と言うものがあります。
以下がそのリストの一例です。
・家内喜多留(やなぎだる) … 福が沢山訪れるようにと願う、柳の木で出来た樽です。
・末広(すえひろ) … 末広がりと純潔を表現する、白い扇子です。
・友白髪(ともしらが) … ともに白髪になるまで添い遂げる、という意味が込められた、白い麻糸か麻紐です。
・子生婦(こんぶ) … 「喜んぶ(よろこんぶ)」という語呂合わせ。当て字も子宝と強い生命力を表しています。海藻の昆布です。
・寿留女(するめ) … 日持ちするので長続きし、噛めば噛むほど味が出る、良い夫婦を表します。スルメの事です。
・勝男節(かつおぶし) … 男性に起因する縁起物で、「勝男武士」など、他の当て字もあります。鰹節です。
・金宝包(きんぽうづつみ) … 関東では「御帯料」、関西では「小袖料」と呼ぶ、金一封、結納金のことです。女性側からのお返しは「御袴料」と言います。
・長熨斗(ながのし) … アワビを干したもので、長生きする貝を象徴し、延命長寿の願いがこもっています。
・目録(もくろく) … 結納品の品目の数を記載したものです。
これらは「結納セット」として、デパートや結婚式場などで販売されていますが、
最近ではネット通販でも購入出来るようです。「結納セット」で検索して下さいw。
お値段は、8,000円程度から、80,000円オーバーまで様々です。
まあ、一回こっきりのものですので、見栄を張るも良し、お印程度に留めるも良し、
お財布と相談して決めていただければ良いと思います。
で、当日は、両家が集まり、
いわゆる“幾久しくお願い申し上げます”という口上を述べ合い、
婚約が正式に成立する、というわけです。
さて、「婚約」から「結納」までの大体の流れ、お分かりいただけましたでしょうか?
最近では、こんな堅苦しい挨拶ではなく、
「顔合わせ会」と称して、レストランでお互いの家族の紹介を行い、
結納に変えてしまうというカップルも多いようです。
無駄な出費は避け、婚約指輪や結婚式、新婚旅行などに予算を充てたい、
ということでしょう。
日本の伝統文化を守るか、自らの明るい明日の実現に全力をつくすか、
という選択になると思いますが、忘れてはならないのが、ご家族、特にご両親への配慮です。
これから長い時間、親戚としてお付き合いせねばならないのですから、
婚約の時の小さな行き違いや思い違いが、結構長く尾を引く事も考えられます。
十分親御さんの気持ちに配慮し、ご両親の満足の行く方法をとって行くと、
将来的にも幸せな家庭が築けると思います。
また上記の配慮から、男性側から「結納を簡素にしたい」と提案するのは“NG”です。
これからこの道を歩まれる方々の末永いお幸せを、
心よりお祈り申し上げます。
誕生石は、あなたに幸運を運ぶラッキーアイテム!
あなたはご自分の誕生石をご存知でしょうか?
一口に“誕生石”と言っても、それを選定した団体等により違いもあるので、人によっては「え?それ違うんじゃない?」と疑問を持つ場合もあります。しかし、どちらが正解!という事もありませんので、そういう場合はどちらでも好きな方を自分の誕生石として選んでしまって良いと思います。結局、信じる者は救われる、ということです。
ここで、誕生石をオサライしておきましょう。
・1月 … ガーネット「真実・友愛・忠実・勝利」
・2月 … アメジスト「誠実・心の平和・高貴・覚醒・愛情」
・3月 … アクアマリン「勇敢・沈着・聡明」
・4月 … ダイヤモンド「永遠の絆・純潔・不屈」
・5月 … エメラルド「幸福・幸運・希望・安定」
・6月 … 真珠・ムーンストーン
・7月 … ルビー・カーネリアン
・8月 … ペリドット
・9月 … サファイア
・10月 … オパール・トルマリン
・11月 … トパーズ・リトリン
・12月 … トルコ石・ラピスラズリ
各々の石にはそれぞれ“石言葉(石の特性)”があり、パワーストーンとしての機能が違うのです。
そして、それぞれの誕生月をシェアする人々はもちろん、それ以外の人たちにも良い効果を与えてくれます。
[受験]や[資格・昇進試験」など特別パワーを必要とする場合はそれにまつわる石を、「癒やし」や「リラックス」を得たい時にはそれが得意な石を身につける事で、その人に良い効果を与えてくれます。
宝石の場合、お誕生日のプレゼントなどには最適です。派手過ぎず見た目もシンプルなものが使いやすいので、どなたにでもお気軽にお渡し出来るでしょう。誕生石の良いパワーを貰い、その方も一層輝く事になりそうですね。